寄生獣のアニメ

寄生獣のアニメが始まりました。
私にとっては、連載当時から愛読していましたし、単行本もいまだに手元に残している程思い入れの強い作品といえます。

ネットでは、キャラクターデザインが発表されたときからかなり批判的な意見が多く見受けられましたが、私としては、絵は決して洗練されているとは言えませんでしたし、魅力はどう考えてもそこではないと思っていますので、今風に書き換えるのは当然と思います。
また、主人公 泉新一がメガネもやしっ子になっているのも、「あの件」前後の変化を分かりやすく伝えるという意味で効果的と思いました。

で、6話まで観た感想ですが、かなりよくできていると思います。

細かいエピソードは削られたり変更されたりしていますが、基本的には原作に忠実に丁寧に作られているという印象です。強いて不満点を挙げるとすれば、新一の母親のセリフが棒読みなのと、OP曲が微妙に合ってない(どんな曲が良いと言われると困りますが)くらいでしょうか。ミギーの声も無機質で中性的で良いのでは。(少なくとも映画版よりは)

そういえば、今回の予告で気が付きましたが、各回のタイトルが有名な本の題名になっていますね。「変身」「肉体の悪魔」「饗宴」「みだれ髪」「異邦人」「日はまた昇る」そして次回が「暗夜行路」。
テーマ性の強い作品なので、気の利いた演出かと思います。著作を思い出しながら考えるのも楽しいかもしれません。

今回で最初のクライマックスを迎えましたが、これから登場人物も増えてどんどん盛り上がっていくはずなので、毎週楽しみに視聴しようと思います。